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オレンジマーク(シュピールグート)。


オレンジ色のマークです。このシュピールグートは「良い遊び」という意味だそうです(ドイツ語)。
意味からもわかるように、ドイツの「子供の遊びと玩具審議会」がいいおもちゃとして推奨するものだけに表示を許可し「おもちゃでよく遊びなさい」という意味が込められています(シュピールグートHPより出典)。


戦後のドイツではおもちゃの工業化が進んだために、自動で動くおもちゃが流行したそうです。おもちゃが自動で動くものですので遊び方が限られて、子供が自分で遊び方を考えなくなりました。
それを心配した親をみて、現在の審議会が結成されたのです。


審議会はあくまでボランティアとして、おもちゃの開発・製造・販売に関わらない職業の人(医師や親、建築家、画家、デザイナー、哲学者など…現在は約40名がいらっしゃるそう)で構成されています。

・おもちゃ業界との関係がなく、中立であること
・多分野からの複合体である
・学術面と実践面の知識から成り立つ
誰でもなれるわけではなく、各分野から専門家を集められているようです。

その判断基準は非常に厳しく、主な内容としては
●対象年齢
●想像力・周囲の世界の体験
●遊びの多様性
●素材と加工
●デザイン
●形と色
●数と量
●大きさと重さ
●構造・仕掛け
●耐久性
●安全性
●エコロジー
●価格   …


そして電子部品を使用したものや、決まった遊び方がないようなものは認定しないという徹底ぶりです。
とっても厳しいです。そしてやはりこのマークを取得したおもちゃは木のおもちゃが多いです。この判断基準からもやはり「良いおもちゃ」とは自然でシンプルな木のおもちゃではないでようか。

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